January 17, 2005 3:34 AM

シンポジウム『職場のヘアカラーを考える』レポート(1)

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ヘアカラーのルール=レベルスケール導入の理由は?

2004年秋、有楽町ホールにて実施したシンポジウムの内容をご紹介します。
パネリストは木崎英司氏(日本航空)、木村奈津子氏(KDDI)、八木幸子氏(プランタン銀座)、園本純子氏(ホテルオークラ東京)。さらにJHCA発起人である今井英夫(imaii)がオブザーバーとして参加いたしました。
パネリストのみなさんの企業は、いずれもJHCAのレベルスケールをいち早く採用した企業。
シンポジウムでは、それぞれの企業がなぜレベルスケールを導入したのか、導入にあたって苦労したこと、導入の効果といったことをお話いただきました。
レベルスケールの導入を検討されている組織、そうした組織で働いているみなさん、これから就職しようとされているみなさんなど、多くの方々にとって、大変参考になる、有意義な内容でした。

ではさっそく、内容紹介に入りましょう。

●司会:まず、自己紹介をお願いします。

●木崎:日本航空の客室CS推進部で、主に、客室乗務員の身だしなみの規定を管理しております。レベルスケールを採用した時期は2002年2月、今から2年半ほど前になります。採用しているレベルは仕上がりで6までです。

●木村:KDDI経営戦略本部の企画調査部におります。8月いっぱいまではAu営業推進部で、全国のAuショップで働く方々の教育を担当しておりました。KDDIでは、KDDIの社員ではなく、系列のAuショップの方々に、レベル8以内ということで採用しております。導入は2003年の4月からです。

●八木:プランタン銀座の総務をやっております。私の担当は、採用と教育です。レベルスケールの採用を実施したのは、2002年の6月。レベルは10です。

●園本:ホテルオークラの営業一部でウェディングプランナーをやっております。主にホテルオークラにいらっしゃったお客さまの、ご婚礼の打ち合わせをさせていただいております。導入は2002年、レベルは7です。

●司会:レベルスケールの導入以前、職場にはヘアカラーについてのルールはありましたか?

●木崎:それ以前は、原則、ヘアカラーについては禁止ということで、染色は認めておりませんでした。ただし、年配の客室乗務員も最近増えて、白髪の乗務員も出てきたというところで、白髪染めについては個人の判断で認める、という規定を設けておりました。

●木村:特に明確な基準というのはなくて、ビジネスブラウンまで、というような、あいまいな表現しかありませんでした。当然、「ビジネスブラウンって何色?」っていう話になるわけでして、苦し紛れによく、NHKのアナウンサーの髪の毛の色よ、なんていうふうに言ってたりもしておりまして。そのうちNHKのアナウンサーの方も、ヘアカラーをしだしたものですから、これはどうしましょう、というところに、ちょうどタイミングよく、このレベルスケールがあったという次第です。

●八木:プランタン銀座では、規定があってないような、という感じでして、極端な茶髪は禁止ですよ、という形にしておりました。「じゃあ、極端な茶髪ってどんな色なんだろう」ということで、よく雑誌に出てきます、モデルさんのものを拡大のカラーコピーに使わしていただきまして、パウチをして、それを用いて「このレベルまでじゃないとダメなのよ」ということで、やっていたんですが、問題が発生しました。

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●園本:ホテルオークラも、当初は、ヘアカラーは禁止でした。ただ、時代や流行に応じて、このままでいいのかな、という疑問は確かにわいておりまして、宿泊のお客さまからも、「みんな黒い髪ばかりでちょっと雰囲気が暗いんじゃないかしら」という話も、6年前ぐらいから、ちょこちょこといただいておりまして、それから、女性に限ってなんですけれども、自然な色、栗毛程度まで、という規則を設けました。

●司会:レベルスケールを導入されたということは、そういう既存のルールのもとでは、問題が起きてきたということだと思うのですが、どういう問題が起きたのでしょうか?

●木崎:先ほど、ご紹介しましたとおり、原則禁止と言いながらも、白髪については毛染めを認めていたということが背景にありまして。世の中の流れで、染色がかなりはやってきたというか、一般的になってきまして、そんなに苦労かけたつもりはないんですけど、客室乗務員の中に、若白髪の乗務員がかなり増えて参りまして「染色禁止だよ」ということを管理職が客室乗務員に言うんですけども、「いや、私、若白髪で染めてます」と言われればもうそれまでというふうなところがありまして、実際そういったケースが何件もありました。
そこで一番困ったのは、髪の毛の色を会社として一定のレベルの中に守れなくなってくると、他にもいろいろ、例えば、爪の色、お化粧、アクセサリーの数なども規定しているのですが、こういったところもだんだんなし崩しになってきてしまう。ですので、やはりここのところについては、お客さまから見た目で、一般的におかしくないだろう、というようなところを、お客さまからいただく声などから分析しまして、このレベルだったら認められるんじゃないか、という規定を設けて、その中できちっとルールを守らせるというところで、ほかの身だしなみ規定を遵守させるというところにも波及させていった、という背景でございます。 髪の色のルールを定めることが、身だしなみ規定のスタート地点になりました。

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●木村:私どもは非常に若い業界でございますので、そこで働く、特に携帯電話ショップで働く方々も、非常に若い方が多くおります。レベルスケールの導入を検討した当時、働いている方々の特徴と言えば、茶髪、タメ口あたりまえのような、そんな時代でございました。そこからいかに商品力を上げていって、俗に言う、ブランド力を上げていくかっていうところを非常に私ども、本部にいる人間としては、考えていた部分でございまして、まずお客さまがお店にいらっしゃったときに接する者たちの身だしなみから、なんとかできないだろうか、ということで、このレベルスケールの導入に至ったわけです。KDDIの名前のもとに、Auショップということで、全国に2,200店舗ほどございます。ただこちらはすべて、代理店様に委託して運営していただいているショップでございますので、私ども、直接の社員ではございません。そこへいかに、KDDIとして目指している方向、お客さまへのサービスということを理解していただくかというのに、何か具体的なものがないと、なかなか全国津々浦々まで浸透させるっていうのが難しいだろうなということがございまして、レベルスケールを導入しわけです。

●八木:プランタン銀座で働いている従業員は、よその百貨店さんと比べますと、とても若いです。20歳前後が中心となって、お客さまに応対しているのですが、このレベルスケールを導入するまでは、極端に言いますと、レベルスケールの14番、15番ぐらいの色の人が、けっこう多い時期がありました。それで「極端な茶髪や金髪は禁止ね」ということで、やっていたのですが、この極端な茶髪や金髪っていうのは、人によってはあのぐらいの金髪はいいんじゃないの、あのぐらいの茶髪はいいんじゃないの、私が「ダメよ、その色は」って言ったところで、勤務する先のマネージャーはオッケーを出している場合もありまして、フロアによっては金髪状態がいる、フロアによっては、もう少しトーンを落としたレベルがいる、というような形で、ちょっとめちゃめちゃな状態がございました。言葉だけでの基準は難しいものですそれであるとき、レベルスケールを発見し、導入いたしました。

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●園本:私どもでは、身だしなみマナー委員会という委員が、平成元年から発足しておりまして、月に1回、そういった委員が集まっておるわけなんですが、(基準として設定した)栗毛色、自然色という言い方は、とてもあいまいで困っておりました。身だしなみマナー委員会が髪の毛が茶色いと注意をするんですけれども、その注意の仕方が、人それぞれなんです。人によっては、あれは栗毛なんじゃないかって思っていても、人によってはちょっと茶色過ぎるよ、っていうこともありまして、もっとはっきりした基準が欲しいという声がすごくたくさんあったわけなんです。そこへちょうどタイミングよく、日本ヘアカラー協会様のレベルスケールというものを知りまして、すぐに採用させていただきました。
投稿者:JHCA:Jan月17日(Mon)